ホーム歌詞対訳 作曲家選択ブラームス「僕の女王さま、貴女はなんと…」Op.32-9

息の長いメロディにより愛が謳われます。各節の終わりに Wonnevoll(喜びに満ちて)という言葉が繰り返され、それに美しくピアノが絡みます。


Wie bist du, meine Königin


Wie bist du, meine Königin,
Durch sanfte Güte wonnevoll!
Du lächle nur, Lenzdüfte wehn
Durch mein Gemüte, wonnevoll!

Frisch aufgeblüter Rosen Glanz,
Vergleich ich ihn dem deinigen?
Ach, über alles, was da blüht,
Ist deine Blüte wonnevoll!

Durch tote Wüsten wandle hin,
Und grüne Schatten breiten sich,
Ob fürchterliche Schwüle dort
Ohn Ende brüte, wonnevoll!

Laß mich vergehn in deinem Arm!
Es ist in ihm ja selbst der Tod,
Ob auch die herbste Todesqual
Die Brust durchwüte, wonnevoll!

(Hafis, durch Georg Friedrich Daumer)



僕の女王さま、貴女はなんと…


僕の女王さま、貴女はなんと
たおやかで 歓びにあふれているのでしょう
貴女が微笑んだだけで 春の香りが
心をよぎります、歓びにあふれて!

新しく咲き出でた 薔薇の輝きを
貴女の輝きにたとえましょうか?
ああ この世のすべての花にまさるのは
貴女の花です、歓びにあふれて!

死の荒野を さまよい歩くときも
緑の木陰が 広がるのです
たとえ そこで恐ろしい灼熱が
常に照りつけても、歓びにあふれています!

貴女の腕のなかで死なせて!
そんなふうに死ねるのならば
きわまる死の苦痛に 胸を掻きむしられても
なお歓びにあふれているのです!

(ダウマー訳、ハーフィスによるペルシャ語の詩、対訳:山枡信明)