ホーム歌詞対訳 作曲家選択ブラームス「ことづて」Op.47-1

「そよ風よ、愛を伝えて!」 しかし、重厚な音楽です。3連音符と2連音符のリズムが交錯する効果がたまりません。
ブラームスって、恐ろしくピアノが巧かったんでしょうね。


Botschaft

ことづて


Wehe, Lüftchen, lind und lieblich
そよ風よ おだやかに愛らしく
Um die Wange der Geliebten,
いとしい人の頬を なでておくれ
Spiele zart in ihrer Locke
彼女の巻き毛に やさしくたわむれておくれ
Eile nicht hinwegzufliehn!
急いで どこかへ吹き去るのでなく

Tut sie dann vielleicht die Frage,
彼女はもしかして 君に聞くかもしれない
Wie es um mich Armen stehe;
あわれな僕がどうしてるかと… そうしたら    
Sprich: "Unendlich war sein Wehe,
こう言っておくれ 「彼は悲しみにくれていて
Höchst bedenklich seine Lage;
そのありさまは とても心配です

Aber jetzo kann er hoffen,
でも いまや 彼は希望を見出し
Wieder herrlich aufzuleben,
ふたたび元気に 立ち直ろうとしています
Denn du, Holde, denkst,
なぜなら いとしい人よ あなたが
Denkst an ihn."
彼のことを思ってくださるからです」

(Georg Friedrich Daumer)
(ゲオルグ・フリードリヒ・ダウマー、対訳:山枡信明)