Wehe, Lüftchen, lind und lieblich
Um die Wange der Geliebten,
Spiele zart in ihrer Locke
Eile nicht hinwegzufliehn!

Tut sie dann vielleicht die Frage,
Wie es um mich Armen stehe;
Sprich: "Unendlich war sein Wehe,
Höchst bedenklich seine Lage;

Aber jetzo kann er hoffen,
Wieder herrlich aufzuleben,
Denn du, Holde, denkst,
Denkst an ihn."

(Georg Friedrich Daumer)

そよ風よ　おだやかに愛らしく
いとしい人の頬を　なでておくれ
彼女の巻き毛に　やさしくたわむれておくれ
急いで　どこかへ吹き去るのでなく

彼女はもしかして　君に聞くかもしれない
あわれな僕がどうしてるかと…　そうしたら　　　　
こう言っておくれ　「彼は悲しみにくれていて
そのありさまは　とても心配です

でも　いまや　彼は希望を見出し
ふたたび元気に　立ち直ろうとしています
なぜなら　いとしい人よ　あなたが
彼のことを思ってくださるからです」

（ゲオルグ・フリードリヒ・ダウマー、対訳：山枡信明）